生態
日本では北海道から九州にかけて分布し、低地や農耕地、里山などに生息しています。夜行性のため、昼間は樹洞などで休息し、夜になるとネズミや鳥類、カエルなど幅広い獲物を求めて狩りに出ます。視力と聴力が非常に優れており、左右の耳の位置は上下にずれているため、音を聞くことで獲物の位置を正確に把握することができます。また、風切り羽には消音効果のあるノコギリ状の突起があり、羽音を立てずに獲物に近づくことができます。オスメス同色で、体の腹面には縦斑がみられます。ハート形の丸顔が特徴です。また、数亜種あるとされる日本のフクロウの体色は、南に行くほど色が濃くなるといわれており、地域差がみられます。