生態
河川、湖、干潟や河口に生息し、主に魚類や水中生物、水辺の小動物を捕まえて食物にする捕食生活者です。冬眠はせず周年活動します。昼夜問わず活動しますが、朝夕の薄暮から夜間に活発になります。水辺の倒木や岩の隙間、他の動物の掘った穴などを利用し巣穴とします。普段はオスメス別々に暮らし、オスは単独生活、メスは単独か、子どもたちと暮らします。冬の終わりから初春にかけて繁殖シーズンが訪れます。妊娠期間は2カ月ですが、着床のタイミングを遅らせることで実際の出産シーズンは同年11月から翌年5月頃まで幅があります。1産で多くて6頭、平均2~3頭の子どもを産みます。野生下では寿命の平均は8~9年と言われています。飼育下では21年という記録があります。もともと捕食性の生態を持つため、好奇心が強く、飼育下においても新しい刺激を求める習性から、本来持っている行動レパートリーを自由に引き出せるよう、多様な環境を作る工夫をしています。
IUCNレッドリスト軽度懸念、ワシントン条約付属書Ⅱ類に指定されています。