生態
野生のウマ科動物ではもっとも体が大きいです。他のシマウマに比べると耳が大きく、縞の幅が狭く数が多いのが特徴です。乾燥した平原で10頭ほどの群れを作り、オスは広いなわばりを形成してくらしています。性成熟はメスが3才、オスが4才で、寿命は25~30年と推定されています。世界では約2000頭前後しかおらず、国際的な保護の対象となっています。生息地に住む人々は生活のために肉や毛皮を利用してきましたが、特徴的な美しい縞模様は他の地域の人間にとって価値のある毛皮として高値で取引され、乱獲が進み生息数を減らすことになりました。現在、グレビーシマウマの狩りは禁止されていますが、生息地への人間の進出によって道路、住宅地開発や人間の飼う家畜によって野生動物の食べ物である草がなくなってしまうなど、グレビーシマウマに限らず動物たちにとって住みにくい環境になってきています。
IUCNレッドリスト危機種、ワシントン条約附属書Ⅰに指定されています。