生態
キリンはすべての哺乳類の中でもっとも背の高い動物で、頭までの高さは最大580cmにまで達します。オスメス共に頭部に先端が丸く皮膚に覆われた短い角があり、オスは角から鼻部にかけて骨質突起が成長し続け、ゴツゴツした顔をするようになります。主に木の葉（アカシアなど）を食べる草食性で、ウシの仲間と同じ反芻をする動物です。45㎝程もある長い舌で器用に葉や小枝を舌で巻き取って食べます。動物園ではマメ科の干し草と草食獣用のペレットを与えています。1日の半分くらいの時間を採食行動に費やします。野生では6～12頭ほどのあらゆる年齢、性別の組み合わせで緩やかな群れや集団をつくります。嗅覚、聴覚、視覚が鋭敏で、力強い蹄を持っており、天敵であるライオンに肢で蹴りつける事があります。オスは順位形成やメスをめぐって、長い首を振り回して相手の首にぶつけるネッキングと呼ばれる行動をします。妊娠期間は平均450～470日間で、1腹1仔です。生まれてから30分程で立ち上がり数時間後には歩き回ることができるようになります。
IUCNレッドリスト危機種、ワシントン条約附属書Ⅱに指定されています。
