ヨーロッパフラミンゴ

種名
ヨーロッパフラミンゴ
学名
Phoenicopterus ruber roseus
英名
European Greater Flamingo
分類
フラミンゴ目フラミンゴ科
分布
ヨーロッパの地中海沿岸、カスピ海周辺、シベリア西部、インド西北部、およびアフリカ
大きさ
全長約110㎝
体重
約3㎏
生態
大型のフラミンゴで体全体は薄いピンク色、くちばしの先端は黒色で、くちばしの基部や脚はピンク色をしています。くちばしは下向きに大きく曲がっており、頭を逆さまに水の中に入れ、くちばしでスプーンのように水を掬いながら、くちばしの縁にあるヒゲ状の組織で水中のプランクトンなどをこしとって食べます。野生ではプランクトンの他に小エビや藻などを食べます。体がピンク色をしているのは、エビや藻類に多く含まれるカロチンなどの色素を取り込んでいるためで、飼育下ではニンジンを細かく砕いて代用しています。繁殖期になると円錐状、または円筒状の形の泥の巣を作り、1巣に1卵、稀に2卵産み、オスとメスが交代で抱卵を行います。フラミンゴミルクと呼ばれる赤色の液体を口移しで雛に与えるのですが、メスだけでなく、オスも出すことができるので、オスとメスが交代でミルクも与えます。雛は孵化するとすぐに歩き回ることができ、親からミルクをもらいやすいようにまっすぐな短いくちばしをしています。生まれ頃は白色ですが、徐々にグレーに変化し、2才頃になると親と同じ薄いピンク色になります。
IUCNレッドリスト低懸念種、ワシントン条約附属書Ⅱに指定されています。