オオツノヒツジ

種名
オオツノヒツジ
学名
Ovis canadensis
英名
Bighorn Sheep
分類
偶蹄目ウシ科
分布
アメリカ合衆国西部やカナダ南西部の山岳地帯
大きさ
体長142㎝~170㎝ 体高80~112㎝ 尾長10~15㎝
体重
56~156㎏
生態
オスメス共に角があり、メスの角はほぼまっすぐで短いですが、オスの角は太く巻いています。名前の由来の通り、角は大きなもので長さが1m、重さ14㎏程までに成長することもあります。またオス同士の順位は年齢だけではなく角の大小も大きく関係し、繁殖期にはメスを巡ってオス同士で角をぶつけ合います。ピューマやクマ、オオカミなどの外敵に対して角を使って闘うことは稀で、ほとんどの場合は断崖などの敵が近づけないような場所に素早く逃げることが多いようです。昼行性で、普通10頭程度の群れを作り生活していますが、時には100頭を超える大きな群れになることもあります。夏は標高の高い所、冬は寒さや雪を避けるため標高の低い所と、季節によって生活拠点を替えながら暮らしています。主に草類や木の葉や芽、樹皮などを食べ、日中のほとんどの時間を採食に費やします。かつては大きな角を目的とした乱獲のため生息数を減らしましたが、現在は保護政策により一部の亜種を除いてある程度回復しています。野生での寿命はメスの長いもので19年、オスは14年程度ですが、寿命は生息密度に関係があると考えられ、生息密度の高い地域での平均寿命は6~7年と短くなっています。
IUCNレッドリスト低危険種、ワシントン条約附属書Ⅱに指定されています。