クロサイ

種名
クロサイ
学名
Diceros bicornis
英名
Black Rhinoceros
分類
奇蹄目サイ科
分布
サハラ以南の南アフリカ
大きさ
体長300~375㎝
体重
1000~1800㎏
生態
主にサバンナや森林、藪地などに生息します。草食性でマメ科の低木の葉を中心に、木の芽や枝、樹皮、果物などを主食としていますが、アカシアなどのトゲのある木も食べます。先がとがった形をした口が特徴で、やや背の高い草や木の枝から葉っぱをむしり取って食べるのに適しています。午後に採食し、昼間は木陰や泥地で休息します。オスは単独で生活することが多く、縄張りをもちます。メスは単独生活ですが、ゆるやかに重なった生活圏をもち、最後に生まれた子どもと一緒に行動するほか、水場の周辺などで複数頭が集まっていることもあります。元々野生では全体で85万頭程度生息していたと考えられていますが、生息地の減少や密猟により1960年には推定10万頭にまで減少しました。さらにその後の密猟の増加により、1990年代半ばには約2400頭にまで減少しました。保全の取り組みにより個体数は増加に転じており、2018年の個体数は5366頭から5627頭と推定されています。現在、野生に残るクロサイの多くはフェンスに囲まれた保護区で生息しており、法律に沿った保護努力が機能しています。
IUCNレッドリスト深刻な危機種、ワシントン条約付属書Ⅰに指定されています。