お知らせ

2025.09.23
重要なお知らせ

ピューマに関するお問い合わせについて

いつも盛岡市動物公園ZOOMOを応援していただきありがとうございます。
ピューマ一家について何かとご心配をおかけしております。
骨折治療入院中の子どもの“キャフ”(メス)の退院時期について数件のお問い合わせがありました。
SNSではお伝えしきれない部分もございますので、こちらで現在の詳細な状況をお知らせいたします。
 
8/11の夜間、寝室内で母親の下敷きになったことで骨折してしまった“キャフ”(メス)の入院期間についてですが、当初の想定よりも長期間になっています。
その理由として、もともと“キャフ”は活発過ぎる個体であったため、8/13の骨折整復手術後は動物病院で運動制限をしながら経過観察をし、徐々に運動制限を解除してきた(入院室を拡大してきた)経緯があります。レントゲン検査をする度に骨折整復手術を執刀して下さった整形外科の外部の獣医師の先生にも情報共有し、助言をいただいてきました。そろそろ運動制限を解除しても良いだろうとのことで、後日実施するレントゲン検査での最終確認を経て、9月中には獣舎に戻る予定になっているところです。
 
今回、“キャフ”の退院と獣舎整備完了が、たまたまほぼ同じ時期になってはいますが、獣舎の整備(寝室内の改修工事)の完了を待っての入院期間延長ではないことをご理解いただけると幸いです。
併せて、SNSの文面が「獣舎の整備が完了してからの退院」ととれるような誤解を招く表現となっていたことをお詫び申し上げます。
 
今回の獣舎の整備は新たなケガ防止のための改修ではなく、“キャフ”や“ツィー”(オス)が母親“ニーナ”や“シェダル”(オス)とより安全に合流できるようにするための改修です。
人工哺育を終了し、家族合流する時はまだ赤ちゃんだったのですんなりと合流できましたが、ある程度子どもたちが成長して活発になり思い通りに動き回ることができるようになったうえ、個体ごとの性格や自我も出てきているため、前回のようにすんなり合流できるかどうかは実際にやってみないと分かりません。不測の事態が起こるかも知れない合流作業をより慎重に行うため、獣舎内の寝室間仕切り扉に網の扉を追加する工事を現在行っています。隔離しつつもお互い網越しで顔を合わせたりコミュニケーションを取ることで、離れていた期間の距離感が少しずつでも埋めることができれば合流成功の可能性が高くなるのではないかと期待しています。
この工事について、“キャフ”の入院数日後には改修を行うことを決定していました。このような獣舎関連工事も飼育係が対応しているため、設計や使用部材の発注、加工、溶接までとなると、数日で仕上げることは難しく、日常作業の合間や休園日を活用して工事を進めてきましたが、ようやく9月24日(水)の休園日で工事が完了する予定です。もし工事が終わらなかったとしても、“キャフ”の骨折部レントゲン検査で最終確認が取れ次第獣舎に戻す方針です(その場合、網越しのお見合いは工事完了後の開始となります)。
また、9/11の日中に放飼場でのじゃれ合いの際に骨折してしまった“ツィー”は運動制限のみで順調に回復しているので、引き続き経過を観察します。“ツィー”についても整形外科の外部の獣医師の先生にもレントゲンを確認していただいています。“ツィー”が骨折をしてしまった放飼場については、9/12に再度安全点検を行い、より安全な放飼場にするために丸太などのレイアウトを変更済みです。
 
今後、“キャフ”、その後“ツィー”が獣舎に戻り、家族との網越しのお見合いで合流が難しいと判断される可能性もありますが、ピューマ一家がより良い環境や関係性で安全に成長していけることを第一に、今後の方針を決めていきたいと思っています。もちろん、担当者としてはできるだけ早く獣舎に戻し、家族の近くで暮らし、できれば家族に合流させたいと思っております。
試行錯誤が続きますが、引き続き応援をよろしくお願いします。
 
盛岡市動物公園ZOOMO
ピューマ担当 山本祐子
8/22掲載 動物病院に入院中のピューマの子ども“キャフ”(メス)について