生態
北海道にのみ分布し、平野部から亜高山帯まで広く生息しています。主に草や樹木の葉、樹皮を食べますが、冬季には積もった雪を掘り進み、雪の下に生えている草を食べることもあります。掘り進めた雪の穴は隠れ家としても利用されています。基本的に夜行性ですが、冬になると昼間にも活動します。トウホクノウサギと比べると身体が一回り大きく、体格に対して耳が小さいのが特徴です。これは、耳からの体温の放熱を抑えるためと考えられています。また、季節によって毛色が異なり、夏毛は褐色から灰褐色、冬毛は白色になりますが、耳の先端は1年を通して黒色です。森林開発や天敵であるキタキツネの増加などにより、生息数が減少しています。