新しい動物病院の整備のために、参加費が動物病院の整備費用に使用される寄付型イベント「新動物病院建設応援ツアー」を開催しました。
10月6日(日)に「新動物病院建設応援ツアー」を開催しました。獣医師や動物病院スタッフが、日々の動物病院の目的や目指す医療体制、院内で療養中の動物などについて解説し、新動物病院の整備に向けた寄付を呼びかけました。
普段公開していない老朽化した動物病院
ZOOMOでは「人と動物と自然が共生する動物公園~人と動物が参加する新しい福祉の形~」をコンセプトに掲げ、園内での「動物・人の福祉」につながる事業の実践を目指して様々な取り組みを実践しています。
本イベントは、ZOOMOでの動物医療の現状や傷病野生鳥獣の保護などについて獣医師や動物病院スタッフが解説し、日々の動物病院の目的や目指す医療体制に関する理解を深めていただくとともに、園内中央への整備を目指している新動物病院をイベント参加費で応援していただくツアーとして開催しました。
開催にあたっては、園内非公開エリアにある動物病院を特別に公開して行われました。
動物公園ならではの診療の工夫
近づくことができない野生動物を大人しくさせるための吹き矢など普段見ることがない診療器具の紹介や、ねずみのように小さい動物からキリンやゾウのように大きな動物を展示している動物公園ならではの診療方法や動物の身体への負担を考えた工夫などについてクイズを交えながら説明しました。参加した子どもたちは、積極的に獣医師へ質問するなど、説明を食い入るように聞いていました。
診療室で診療器具がまとまって入っている往診道具について説明
療養中の動物の様子を見学
動物病院内で療養中のニホンイヌワシを見学し、24時間点滴が必要であるとの説明があり、必死に生きようとしている現場に立ち会いました。
また、保護され療養中の野生のニホンカモシカ、アルビノの白いニホンリスについても、保護された経緯などが説明され、交通事故のように人が関わって怪我を負ってしまった野生動物を保護する場合と、自然界のバランスを崩さないよう見守ったほうがよい場合があるとして、野生動物への関わり方の難しさも考えさせられるツアーとなりました。
施設内で療養中の野生のニホンカモシカを見学
新動物病院整備に向けた寄付の呼びかけ
盛岡市動物公園ZOOMOは、理念として掲げる「One World One Health(“人、動物、環境(生態系)の健康は相互に関連していてひとつである”という考え方)」を体現する方法として、老朽化の進んだ既存の動物病院の建替えを計画しており、その実現に向けて、盛岡市では、法人向けの企業版ふるさと納税、個人向けのクラウドファンディング型ふるさと納税などを実施しています。
動物病院の建替えの計画に関しては、ZOOMOの中心部への移転させることで、来園者が診察の様子などを見ることができる動物病院とする予定です。ZOOMOで飼育している動物たちはもちろん、地域の野生動物の保護や治療も行う予定です。
動物たちがこれまで以上に健康でよりよく暮らしていける動物病院を拠点とした動物園を目指すとともに、従来非公開であった野生動物の治療の様子などを見ることで、命と向き合う現場で生や死について考え、人と動物たちの関係を見つめ直すきっかけとなる場所を目指します。
動物たちにより良い獣医療を提供し、理念を体現する場所とするため、新しい動物病院建設の応援をお願いいたします。
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