7月もたくさんのご支援をいただきありがとうございました。令和5年7月の診療についてご報告いたします。
たくさんの動物たちが暮らす動物園の日々の中で、新たに生まれてくる子もいれば亡くなる子もいます。
7月15日(土)には、ウシのメス“うーたん”が亡くなりました。“うーたん”は生涯にわたりウシのすばらしさや不思議さを伝えてくれただけでなく、愛嬌のある性格でみんなを楽しませてくれました。
私たちの暮らしの中で、白黒柄でおなじみのホルスタインからは、主に牛乳をいただいています。通常、5~6年で役目を終える家畜としての乳牛ですが、“うーたん”は動物園という特殊な環境で、「ウシの不思議さや、ウシと人との関係を伝える」という、通常とは少し違う役割を担っていました。
長生きした分、晩年は関節炎に悩まされましたが、治療や飼育担当の毎日のケアにより16才まで長生きしました。最期は四肢の衰弱から起立不能となってしまい、全身状態の悪化を受けて安楽死の処置となりましたが、(詳しくは、7月16日の“重要なお知らせ”をご確認下さい)職員も“うーたん”のために何が出来るかを考え、話し合い、手を尽くしたと考えています。
人は様々な目的で動物を利用しており、私たちの豊かな生活は家畜に支えられています。“うーたん”にも感謝しつつ、昨冬に仲間入りしたメスの“しぃ”がその役目を引き継いでくれると思っています。
動物たちの診療については今後も引き続きご報告いたします。これからもみなさんからのご支援を動物たちに還元できるよう、医療レベルの向上を目指していきます。ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。(写真は治療中の“うーたん”です)
↓令和5年7月の動物医療費のご支援額や使途についてご報告します。
動物医療費のご支援についてのご報告とお礼(R5.6)