現在当園ではピューマ2頭(オス“タフ”・メス“ニーナ”)を飼育しており、繁殖を目指してリニューアルオープンと同時にペアリング(放飼場での同居)を開始する計画でしたが、より安全な繁殖のためペアリング開始時期を変更しましたのでお知らせいたします。
今回のリニューアル工事でピューマ舎は、老朽化した獣舎の補修、ピューマの様々な行動をより引き出すための放飼場改修、そして繁殖制限時や子どもが生まれた時に不足していた放飼場の増築が行われました。
早速“タフ”と“ニーナ”のペアリングを開始して繁殖を目指したいところですが、ピューマの妊娠期間は約3ヶ月間と比較的短いため、リニューアルオープンと同時にペアリングを開始すると最速で令和5年の夏に子どもが生まれることになります。ここ数年の猛暑は動物たちにとってもかなり厳しく、今回が初めての繁殖となる“ニーナ”と生まれた子どもにとって厳しい暑さは大きな負担になると思われます。繁殖についてのリスクを少しでも減らすため繁殖適期について園内で協議し、令和5年秋以降の繁殖を目指すことになりました。これに合わせ、ペアリング開始は令和5年夏頃になる予定です。
当初はリニューアルオープンと同時に2頭が同じ放飼場で遊んでいる様子を見ていただきたいと思い準備を進めて来ましたので、担当者の私を含め、たくさんの方がその様子を楽しみにして下さっていたと思います。国内ピューマの貴重な血統である“タフ”と“ニーナ”のより安全な繁殖のため、今回のペアリング開始時期変更についてご理解いただき、引き続き応援をよろしくお願いいたします。
ペアリング開始までは2頭を分けて放飼することになりますが、リニューアル工事による増築で放飼場が2ヶ所になったため、これまでの様などちらかの個体が獣舎内に収容されている交替放飼ではなくなり、開園時間はいつでも“タフ”と“ニーナ”に会うことができるようになります。放飼場の周りにはベンチも設置されますので、2頭が1日をどのように過ごしているのか、のんびりと観察してみて下さいね。
リニューアルオープン後、各種イベントも開始します。もちろんピューマ関連のイベントも準備しています。
皆さまのご来園、お待ちしております。
ピューマの前でお会いできることを楽しみにしております!
ピューマ担当 山本祐子