生態
オスは頭部から頸部にたてがみが発達しており、その姿から「百獣の王」と呼ばれています。たてがみは生まれた時はありませんが、1才半位から生え始め、5~6才で完成します。オスメスとも生まれたときは全身に黒い斑紋がありますが、1才位でなくなります。サバンナから砂漠まで様々な環境に生息します。プライドと呼ばれる、血縁関係のある複数のメスの成獣とその子による群れを作ります。メスの子は生まれたプライドで育ち、そのままプライドのメンバーとなりますが、オスの子は3才位になるとプライドを離れます。オスは単独か、コアリションと呼ばれる小さな群れを作って生活します。コアリションは一定期間、プライドと合流し、子を残します。狩りは主にメスのみが行い、共同でこっそり忍び寄って獲物に飛びかかります。オスの役割はなわばりの防御で、パトロール、威嚇や闘争、マーキングなどに多くの時間を費やします。
IUCNレッドリスト危急種、ワシントン条約附属書Ⅱに指定されています。