生態
日本にはほぼ全国的に分布しています。北海道や本州中部以北で繁殖し、冬期には本州以南に移動します。西日本では冬鳥で、国外から渡来する個体も多くいます。水辺に近い大木の樹洞に営巣するため、森林に囲まれた山の湖や池などに群れで生息しています。食性は植物食で、特にドングリを好んで食べます。オスのくちばしは赤く、体色は色鮮やかで銀杏羽と呼ばれる特殊な形の羽根を持つのに対し、メスのくちばしは黒く、体色は灰色で、アイリングは白く長いのが特徴です。メスとオスが寄り添うように並ぶ姿から、オシドリ夫婦の名の由来となっていますが、実際につがいとなっている期間は半年間と短く、更に毎年つがいの相手は替えるようです。