お知らせ

2022.11.01
おしらせ

動物医療費のご支援についてのご報告とお礼(令和4年9月)

たくさんのご支援をいただき、ありがとうございました。令和4年9月の動物医療費のご支援額や使途についてご報告します。

9月に入り、ロバの“ドン”の左目の上に腫瘤(できもの)ができました。しばらく塗り薬で治療していましたが、徐々に大きくなっていきます…。目の上という場所がよくなく、腫瘤がどんどん大きくなってしまった場合に切除が出来なくなる恐れがありました。高齢のため麻酔には注意しないといけないのですが、今のうちに手術をすることになりました。事前に血液検査をして肝臓や腎臓に異常がないことを確認して手術を行いましたが、術後の覚めも経過も良好で、病理検査の結果も悪い物ではなく一安心。その後しばらく絆創膏を貼っていましたが、現在は抜糸も終わり完治しています。

また、9月末には残念ながらシタツンガの“ツンタ”が死亡しました。“ツンタ”は過去に鼻出血が続いたため、何度か岩手大学の大動物の専門の獣医師と麻酔をかけて内視鏡の検査をしたことがあります。晩年の体調は万全ではなかったものの、飲み薬で鼻出血は見られなくなり、食欲も安定していたので残念です。死因は現在も精査中ですが解剖では肺炎を起こしていたことが分かりました。また、死後に岩手大学でCT検査を行い、過去の鼻出血は口腔内に原因があることがわかりました。動物園の動物たちは病気になっても生前の確定診断が難しい場合が多く、その点はこれからも医療環境を整え、獣医師の技術を高めていく必要があります。さらに、死後の情報もとても大切で、動物たちの死を無駄にしないよう丁寧に原因を追究していく事が大切だと、ツンタの死を通じて改めて感じました。

これからも皆さんからの応援やご支援が動物たちに届くよう、診療を続けていきたいと思います。

(写真は過去の“ツンタ”の検査の様子と動物愛護週間に開催した慰霊祭の様子です)

動物医療費のご支援についてのご報告とお礼(R4.9)