ニホンイヌワシの第1ヒナ・第2ヒナの名前を決定しました。DNA検査で第1ヒナはメス、第2ヒナはオスと判明しました。
盛岡市動物公園ZOOMOでは、2003年よりニホンイヌワシの飼育・展示を行っており、リニューアルの際には本種を「シンボル動物」に位置づけ、林業との関わりや里山の再生など保全活動を含めた普及啓発に努めてきました。
2026年2月に産卵を確認し、3月23日にオス“出羽”とメス“空”の間に第1ヒナが、3月27日に第2ヒナが誕生しました。両ヒナの性別についてはDNA検査を依頼していましたが、このたび結果が届き、第1ヒナがメス、第2ヒナがオスであることが判明しました。
第1ヒナは、当園初のローテーション育雛で成長し、国内初となるニホンイヌワシの野生復帰プロジェクトのため宮城県南三陸町へ移送されましたが、右下腿骨の骨折により放鳥を見合わせ、当園で治療とリハビリを行ってきました。第2ヒナは、ローテーション育雛の期間を除き、両親の“出羽”と“空”のもとで育ってきました。
性別の判明を受け、岩手を代表する2つの山にちなみ、第1ヒナのメスを「姫神(ひめかみ)」、第2ヒナのオスを「巌鷲(がんじゅ)」と命名しました。

姫神(ひめかみ)

巖鷲(がんじゅ)
■ニホンイヌワシの飼育歴
2003年 大森山動物園より、メス“空”搬入 ニホンイヌワシの飼育開始
2004年 多摩動物公園より、オス“出羽”搬入
2012年 大森山ペアの繁殖による卵の移動抱卵孵化の成功
2014年 大森山ペアの繁殖による孵化後3日目の雛を移送、育雛の成功
2017年 八木山よりオス“翁”の導入ペアリングの開始
2023年 リニューアルに合わせニホンイヌワシのフライングケージが完成
ニホンイヌワシフライングケージにて飼育を開始
2024年 翁の死亡
出羽と空によるペアでの飼育を開始
2026年 2月8日 出羽と空によるペアでの産卵を確認
3月23日 第1ヒナの誕生を確認
3月27日 第2ヒナの誕生を確認
3月27日 ローテーション育雛を開始
2026年5月23日 第1ヒナを南三陸へ移送
5月26日 治療救護のためZOOMOに収容
5月26日 治療開始
9月4日 移動展示開始
10月2日 DNA検査により性別判明が判明
■個体情報
出羽(オス) 1999年3月20日 東京都多摩動物公園生まれ 27歳
空(メス) 2003年4月14日 秋田市大森山動物園生まれ 23歳
姫神(メス) 2026年3月23日 盛岡市動物公園ZOOMO生まれ
巌鷲(オス) 2026年3月27日 盛岡市動物公園ZOOMO生まれ
姫神は旧イヌワシ舎、巌鷲は新イヌワシ放飼場にて一般公開をしています。
■名前の由来
第1ヒナ 姫神(ひめかみ/メス)
岩手山と向かい合うようにそびえる姫神山にちなんで命名しました。3月に孵化し、当園初のローテーション育雛で大きく成長、国内初の野生復帰プロジェクトへの参画が決まり南三陸へ移送されました。ケガにより野生復帰は断念しましたが、ニホンイヌワシの未来に貢献した大きな役目は間違いなく果たしてくれたと考えています。これからは当園でニホンイヌワシの魅力を多くの方に伝えてほしいとの願いを込め、晴れた日には岩山展望台からも見ることができる姫神山の名をつけました。
第2ヒナ 巌鷲(がんじゅ/オス)
岩手山の別名「巌鷲山」にちなんで命名しました。当園ではリニューアルを機にニホンイヌワシをシンボル動物に掲げています。巌鷲は、ローテーション育雛期間を除くすべての時間を両親の“出羽”と“空”と過ごし、2羽から多くを学び受け継いでくれたと思います。出羽と空の初めての子どもとしてたくましく成長した第2ヒナに、岩手県の最高峰であり県のシンボルとして古くから親しまれてきた岩手山の名をつけました。