お知らせ

2026.05.29
重要なお知らせ

ニホンイヌワシのヒナ移送について

盛岡市動物公園ZOOMOは約20年にわたりニホンイヌワシの展示や普及啓発に努め、リニューアル時に本種を「リニューアルのシンボル動物」に掲げ、種の保存に注力しています。

現在、野生のニホンイヌワシは個体数が減少しており、宮城県南三陸町にて飼育下の個体を野生に放す取り組みが開始されます。当初は他園が放鳥個体の提供を行う予定でしたが、繁殖状況の事情により当園飼育のヒナの放鳥が決定し、日本初となる野生復帰への直接的な貢献としてヒナの提供に協力することとなりました。

当園では2026年3月23日および27日にオス“出羽”とメス“空”にヒナが誕生しました。ニホンイヌワシ特有の兄弟間闘争(先に生まれたヒナが後のヒナを攻撃する生態)を考慮し、ローテーション育雛法を取り入れ、2羽が健やかに成長できるよう見守ってきました。どちらもすくすくと成長し生後60日となるタイミングで第1ヒナ(3月23日に孵化した個体)を5月23日に南三陸に移送しました。

その後は南三陸の山中にあるハッキング小屋と呼ばれる施設で一定期間飼育をし、巣立ちのタイミングで放鳥する予定でした。

移送日の翌日5月24日に、ヒナの右足に虚脱が見られたことから、現地スタッフと獣医による診察治療を行い、原因を探りましたが、判明に至らず様子を見ることとなりました。

5月25日獣医師が現地入りし、診察した結果、原因の究明には至らなかったものの、治療に専念すべきという判断に至り、5月26日に救護収容という形で当園に戻りました。

5月26日のレントゲン検査により右の下腿骨の骨折が判明し治療と運動制限を開始しました。

これにより当該個体の南三陸での放鳥は見合わせることとなりました。

この様な結果となりましたが、今後も日本初のニホンイヌワシの野生復帰に協力するとともに、動物園の役割である種の保存事業として生息域外および域内保全に取り組むことができる貴重な機会として捉えています。

2026年のイヌワシの繁殖について

2026年2月8日   1つ目の産卵を確認
2月13日   2つ目の産卵を確認
3月23日   第1ヒナの誕生を確認
3月27日   第2ヒナの誕生を確認
ローテーション育雛法を開始し、親鳥との関係を保ちながら、人に慣れすぎることがないように配慮し人工保育を実施
4月30日 ローテーション育雛7巡目の第1ヒナを飼育下に残す。この時点でスタッフによる給餌では採餌量が落ちてきたため、置き餌に切り替える。
5月11日 体重測定を行い3872gであることを確認
5月23日 南三陸に向け移送 出発時体重  3956g
5月24日 雛の右足が虚脱していることが判明
5月25日 獣医師による判断で救護収容が決定
5月26日 当園に搬入され診察の結果右下腿骨骨折が判明し、治療と運動制限を開始