お知らせ

2026.05.18
重要なお知らせ

ピューマの子どもたちのこれまでの骨折等に関わる精査結果について

 

昨年2025年6月10日に生まれ、無事に育ったピューマの3頭の子のうち、メス“キャフ”とオス“ツィー”が連続して骨折したことを受け、物理的な骨折要因の背景としての病的要因の有無を調べるため、オス“シェダル”を含めた全頭について精査を行い、その結果について検討しましたのでお知らせします。

一般的に病的な骨折の原因として、カルシウム不足やビタミンD不足による栄養性二次性上皮小体機能亢進症やくる病、骨形成不全症などが挙げられます。これらを鑑別するため、一般的な血液検査の他に関連する血液検査項目について測定するとともに、レントゲン検査も実施しました。

血液検査では、病的要因に関連する検査結果は見られませんでしたが、3頭ともカルシウムとリンのバランスが悪く、またビタミンDが低い傾向がありました。レントゲン検査では、オス“シェダル”の肋骨の骨折痕(検査時点では骨折は治癒している程度のものでした。)、メス“キャフ”の脊椎に軽度の湾曲(特別な症状が発現するほどのものではありません。)が確認されました。

今回得られた結果から、子どもたちの骨折が特定の病的要因によるものではなく、総合的な診断としてミネラルバランスの不均衡が骨の形成に影響している可能性が考えられました。

この結果から、人工哺乳の段階ではカルシウム剤投与を行い、肉食に移行してからはサプリメントを添加して栄養バランスを調整しながら、ビタミンDの補充も行いました。その結果、昨年12月頃にはバランスが改善されたことを血液検査で確認できましたので、これら補充投与は中止しました。その後も骨折などは見られず健康に育って来ていますので安心していますが、引き続き子どもたちの様子を十分観察していくこととしています。

引き続きピューマ一家への応援をよろしくお願いいたします。

 

盛岡市動物公園 ZOOMO