当園のニホンイヌワシは、2026年2月8日(日)に1つ目を産卵し、2月13日(金)に2つ目、2月17日(火)に3つ目の産卵をしました。現在は、メスの“空”とオスの“出羽”が交互に抱卵を行っています。
ニホンイヌワシには、もともと数日ずれて産卵する生態があり、その後の孵化もずれるため、最初に生まれた雛は次の雛が生まれるころには体も一回り大きくなっています。最初の雛が後から孵化した体格的に小さな雛を攻撃する兄弟間闘争がほぼ例外なく見られ、通常野生下では1羽しか育たないことがほとんどです。
今回の“空”と“出羽”の繁殖でも、この兄弟間闘争は起こるものと考えて、万が一の時のために人工育雛に切り替える準備をしています。
人工に切り替えるタイミングとしては、孵化後すぐに雛を取り上げるのではなく、雛が親と過ごす過程は少なからずその後の雛の成長に良い影響をもたらすと考え、当初は親に任せることとし、激しい兄弟間闘争が見られた場合に、取り上げて人工育雛に切り替えられるよう準備をしています。
兄弟間闘争があるため初めから人工育雛にしないことにもリスクがあることは承知の上ですが、なるべく自然に近い状態での“空”と“出羽”の育雛を見守りながら、同時に迅速な人工育雛の体制を整えて臨んでいきたいと考えています。
“空”と“出羽”はおよそ13年前に他のペアの卵を孵化させ育雛した経験はありますが、自身の子育て、そして現在の新しい展示場での繁殖・育雛も初めての経験になります。また、この場所が、長く2羽にとって安心して子育てできる場所だと認識してもらえることも目標の一つです。
どうか今後とも温かく見守っていただけますよう、お願い申し上げます。
2005 ZOOもりおか ニホンイヌワシ ⇦ニホンイヌワシの特集記事です。是非ご覧ください。