新しく2頭のムササビが仲間入りしました。
2025年11月4(火)に無事搬入作業が完了しましたが、公開については未定で、しばらくは非展示の部屋(動物病院)での飼育になります。
ムササビは、本州から九州にかけて広く分布する日本固有種です。丘陵地や山麓から亜高山帯の森林に生息し、木の葉、芽、花、果実、種子、樹皮など植物質のものを食べて暮らしています。移動するときは飛膜を広げて滑空し、その飛行距離は時に150mを超えることもあります。
当園では、2002年に初めてムササビが保護されて以降、15頭を飼育してきました。そしてそのほとんどが県内で保護された個体です。当園の飼育動物の中には、自然界での怪我等が原因で野生復帰が難しく、ZOOMOで終生飼育となった個体も多くいます。動物園として、保護された野生動物たちが置かれている状況や保護された経緯について多くの方に知っていただくことも大切な役割です。今回来園した2頭も、石川県で保護された個体です。山から街におりてくる動物たちがなぜ増えているのか、事故に遭ってしまう動物たちを減らすことはできないのか、私たちと動物たちの暮らしはつながっているということを2頭の姿を通して知っていただきたいと思っています。
2頭の出身地である石川県の特産品「あんころ餅」「月よみ山路」を由来として“あん”と“つき”という愛称になりました。どちらもメスになります。