このたび里山エリアの鳥類ゾーンにて、14年ぶりに身近な猛禽であるノスリ2羽が仲間入りし、展示を開始しましたのでお知らせします。
ノスリは岩手県鳥獣保護センターより9月10日(水)に来園し、検疫終了後の10月15日(木)より展示練習を開始し、旧イヌワシ舎にて展示しております。身近な猛禽類の中で日本の伝説、童謡、ことわざなどに幅広く用いられているトビに次ぐノスリを展示するのは2011年以来14年ぶりです。
ノスリという名称は、「野をするように飛ぶ」姿から名付けられたともいわれており、農作物をあらす小動物を食べることから「農地の守り神」と呼ぶ地方もあります。ニホンイヌワシと同様に人の生活環境を巧みに利用し里山で暮らしてきたノスリをイヌワシフライングケージ横のイヌワシ舎で展示することにより、イヌワシが絶滅危惧種であるのに対し、ノスリは比較的よく見られる鳥として2種を並べて展示することは、シンボル動物であるイヌワシの数が少ないのか、なぜ守らなければならないのか?という問いかけを自然に促すとともに、猛禽類を比較することで、生態系の中でそれぞれの役割があること、そして生物多様性の重要性を学ぶことになると考えています。
2羽の愛称は“フィール”No.3と “ラビ” No.4になりました。
ノスリは「野をするように飛ぶ」姿から名付けられたといわれていることから「野」を表すFIELDからフィール「する」を表すscrub やrubから少し変化させラビとしました。
性別はどちらも不明で、生年月日も不明です。 2025年5月に保護され鳥獣保護センターにて飼育されていました。
“フィール”No.3
“ラビ” No.4