いつもピューマ一家を応援して下さりありがとうございます。
増築放飼場(裏放飼場)についてのお知らせです。
以前、「ピューマ舎増築放飼場緑化工事計画」として、リニューアル工事期間内に果たせなかった放飼場内外の緑化や植栽の追加を皆様からの多大なるご支援により実現することができました。
その後、オス“タフ”とメス“ニーナ”の間に子どもが生まれ、母親“ニーナ”と子どもたちが増築放飼場(裏放飼場)を使用してきました。もともと“ニーナ”が「新しい遊びを見つける天才」であったこともあり、子どもたちにもその能力が受け継がれました。放飼場内に植樹したイタヤカエデの幹や枝が良くしなることもあり、“ニーナ”や子どもたちの格好のおもちゃになりました。
特に、増築放飼場(裏放飼場)中央に植樹された樹高2m程の大きめのイタヤカエデは子どもたちの集合場所にもなり、時には母親も参加することで遊び方も段々と派手になりつつありました。これまでイタヤカエデの支柱である竹を外されたり折られたりする度に補修をしてきましたが、10月5日についにイタヤカエデの葉が全部取り去られ、竹の支柱も折れてしまいました。植樹場所には良くしなるイタヤカエデの幹だけが残り、子どもの“シェダル”(オス)が母親“ニーナ”の教え(?)のとおり、危険な遊び(幹に飛びついて、ターザンロープのようにぶらさがって転がり落ちる)を繰り返すようになったので、事故防止のために10月5日の夕方に根元から伐採することにしました。
放飼場緑化の中心的な存在であったイタヤカエデ。放飼場内のアクセントや日陰作りとして将来活躍してもらう予定でしたが、図らずも子どもたちの格好のおもちゃとなり子どもたちの運動能力の強化に貢献してくれました。当初の目的とは異なる役割にはなってしまいましたが、これまでピューマ一家だけではなく私たちも楽しませてくれたイタヤカエデに感謝しています。
そして「ピューマ舎増築放飼場緑化工事計画」をご支援くださった皆様にも改めて心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。ご支援により同時に植樹したドイツドウヒやノシバはこれからも大切に育てていきたいと思いますので、これからもピューマの子どもたちの成長と植栽の成長を一緒に応援よろしくお願いします。
盛岡市動物公園 ZOOMO ピューマ担当 山本祐子
追記)10月中旬以降に園路側の表放飼場での母子展示を開始する予定です。
これまで母子展示をしてきた増築放飼場(裏放飼場)は父親である“タフ”が使用することになります。
“タフ”が使用するようになったら、ビクトリアエリアのイタヤカエデのこぼれ種から育った苗を同じ場所に移植してみようかな…と思っています。
きっと“タフ”は植栽をイタズラしないと思うので…。
役目を終えたイタヤカエデ(写真中央)と折られた竹製支柱(写真左手前)