当園で飼育していましたダチョウのメス“だちょこ”が2025年9月30日(火)に死亡しました。死亡までの経過と今後の安全対策についてご報告します。
飼育経過
“だちょこ”は2009年7月8日に茨城県にあるダチョウ王国で生まれ、今年で16才でした。2011年10月13日にメスの“だちょみ”と一緒に盛岡市動物公園に来園し、“だちょこ”と“だちょみ”という可愛らしい愛称で、多くの人に親しまれていました。いつも一緒にいる活発な“だちょみ”とは対照的に大人しい印象だった“だちょこ”ですが、2羽はとても仲が良く、夕方に寝室で2羽一緒にくっついて座っていることがよくありました。
事故の経過
2025年9月30日11時40分頃、来園者からダチョウが採食中に突然ふらついて回転しながら斜面を転がり落ちた後、動かなくなったと連絡がありました。職員が現場に駆け付けたところ、左脚解放骨折を目視で確認し、その後、聴診し死亡を確認しました。
ゾウ舎監視システムの録画した動画で、サバンナエリア混合放飼場のサイ舎付近にて採食中、東側の斜面を登る際に段差につまずきバランスを崩し転倒、起立できずに1mの高さの岩場から転がるように落下して、動かなくなる様子を確認しました。岩手大学での解剖の結果、死因は第8頸椎の脊髄損傷が原因であると判明しました。また、左足根骨の骨折と、両側の肋骨の骨折も認められました。
今後の対応
事故原因を踏まえて、転倒した斜面とその他の斜面には丸太を重ねて通過できないようにするとともに、滑りやすい斜面等への滑り止めのための砕石を設置しました。
また、放飼場内の転石の撤去、池の浚渫(しゅんせつ)など、安全対策を強化し、今後の再発防止に努めてまいります。
2025年10月9日
盛岡市動物公園ZOOMO
ダチョウ担当