2025年6月10日に生まれたピューマの子ども“キャフ”“ツィー”“シェダル”と母親“ニーナ”の親子展示を開始します。
初めての出産を経験したピューマのメス“ニーナ”は実に約9時間かけて5頭の子どもたちを産みました。一度の出産に5頭の誕生は国内でのピューマの繁殖で初、最多の記録となりました。
残念ながら5頭のうち2頭は6月13日に亡くなってしまいましたが、3頭の子どもたちメスの“キャフ”とオスの“ツィー”と“シェダル”が成長しこの日を迎えられることとなりました。
3頭のうちメスの“キャフ”は完全人工哺育を行いましたが、7/2より夜間はニーナに返すことに成功しました。(人工哺育個体を途中で母親に戻し、介添え哺育に切り替えた例は他にあまりなく、当園でもピューマの人工哺育は初となりました)
その後もオスの“ツィー”と“シェダル”は“ニーナ”に任せ、メスの“キャフ”は適宜手助けをしながら無事に3頭が成長し、展示場へのデビューができることはファンをはじめ多くの皆様の応援と見守りがあってこそと深く感謝申し上げます。
子どもたちがある程度自由自在に動けるようになり、肉を食べ始めたことも確認できたため8月8日(金)より終日公開(寝室内への出入りは自由とし、モニターでのライブ映像公開は継続し)となります。
安全管理のため、展示開始時は裏放飼場で展示します。
今後、子どもたちの様子次第で母子の放飼場所を裏放飼場から表放飼場へ変更予定です。
表放飼場デビュー直後は高所となる擬木周り等に念のため緩衝剤として乾草を設置します。
表放飼場よりも観覧スペースが小さく死角の多い裏放飼場での母子展示のため、見えにくいこともあるかと思います。ピューマの子どもたちの安全確保と健康管理のためご理解いただき、また皆さま譲り合っての観覧をご協力いただきますようお願いいたします。
子どもたちが少しでも早く表放飼場にデビューできるよう、母親“ニーナ”の子育ての奮闘を応援しつつ温かく見守っていただけると嬉しいです。
母子展示にあたり、子どもたちの安全確保のために表放飼場と裏放飼場の仕切り柵を細かい網目にする工事を事前に行いましたが、子どもたちの四肢がまだ小さく網目を抜ける可能性があること、また、隣接放飼場に父親“タフ”がいる状態で母子の放飼練習をした際に母親“ニーナ”の母性が爆発して頻繁に“タフ”を威嚇して興奮気味であったことから、子どもたちの体がもう少し大きくなり放飼場に慣れるまでは表放飼場と裏放飼場の仕切り柵に目隠し板を設置することにしました(“タフ”は子どもたちにさほど興味はなく、“ニーナ”に威嚇されてもお腹を見せたりしていました…)。表放飼場と裏放飼場を見通すことができないことから、しばらくの間は“タフ”と“ニーナ”と子どもたちの柵ごしの反応を観察することが出来なくなってしまいますが、子どもたちの事故防止、安全確保のためにご理解いただきますようお願いいたします。
6月10日に生まれたピューマの子どもの名前を決定しました!