ZOOMOが開発したニホンツキノワグマと人のより良い関係の考える普及啓発ツール、シリアスボードゲーム「クマと僕らの物語」を通じて、親子で楽しく学ぶ保全教育プログラム「ボードゲームで楽しく学ぶ ツキノワグマと私たちの暮らし」を開催します。
ニホンツキノワグマってどんな動物?
なぜまちに降りてきてしまうの?
豊かな環境を守るためにはどうしたらいいの?
ZOOMOのクマたちを観察したり
ボードゲームを使って楽しく学びながら
ニホンツキノワグマと私たちの暮らしのつながりを考えてみましょう
開催日時:2024年11月30日(土)13:00~15:00
開催場所:盛岡市動物公園ZOOMO(盛岡市新庄字下八木田60-18)
対象:小学校3年生~6年生のお子様とそのご家族
定員:先着15組(お子様1名+ご家族1名を1組とします)
参加費:無料
お申込み:イベントペイで10月27日(日)10:00より受付開始。11月27日(水)締切。
お申込みいただいた方には、後日イベント詳細と事前ワークの動画URL等をお送りします。
注意事項:
本プログラムは、動物園での教育プログラムのデザインを多数手掛けている松本朱実氏(動物教材研究所pocket/社会構想大学院大学特任教授)との共同研究により開発されたプログラムです。
研究の倫理規定に沿って参加者のプライバシー保護と個人情報の管理を徹底した上で、プログラム中に参加者が記入したワークシートのコピーまたは撮影、会話内容の録音をさせていただくことがございます。
これらは、当動物公園の教育普及活動の向上のために記録させていただくもので、研究を目的として各種学会、研究会での研究発表、論文、HP、ブログ等に使用させていただく場合がございます(氏名、個人が特定できる写真、音声データ等は使用いたしません)。ご理解ご了承をお願いいたします。
撮影、録音したものの使用と共有についてご承諾いただけない場合は、事前にご連絡いただくか、当日お申し出いただければ幸いです。
備考:
本プログラムでは、当動物公園が開発をしたシリアスボードゲーム(社会課題解決を目的としたボードゲーム)「クマと僕らの物語」を使用します。
シリアスボードゲーム「クマと僕らの物語」は、公益財団法人JAC環境動物保護財団2023年度助成金、クラウドファンディング「ツキノワグマと人がよりよく共生できる社会を目指して」、株式会社ベアレン醸造所「姫とリオの乾杯ビール」の売上の一部を活用して開発されました。「クマと僕らの物語」の詳細はこちら(https://readyfor.jp/projects/zoomo-bear)をご覧ください。
※本プログラムは、クラウドファンディング「ツキノワグマと人がよりよく共生できる社会を目指して」の支援金で実施されるため、本年度までは無料での開催となります。
お問い合わせ:盛岡市動物公園ZOOMO
TEL:019-654-8266
担当:荒井・滝本・武田
令和6年6月も、たくさんのご支援ありがとうございました。
ご報告が大変遅くなりましたが、6月の動物たちの診療についてお知らせいたします。
4月に保護されたニホンリスたちは2頭とも当園での終生飼育が決定いたしました。
ただ、まだ特にアルビノの個体は治療が必要で入院生活が続きます。
交通事故で保護されたニホンカモシカの化膿してしまった肢も一進一退の状態が続いており、毎日の洗浄が欠かせません。
自力での排尿が難しく治療中だった高齢のヤギもメス“あんず”は自分で体を起こすのが難しくなってしまい、入院となりました。お風呂マットやクッションを使って環境を整えるほか、こまめに立たせてあげたり向きを変えてあげたりしながら対応しています。
アフリカゾウのメス”マオ”の炎症を起こしてしまった耳の治療やアカカンガルーのオス”秋田君”の膿瘍に対する治療もまだ毎日続いています。1回1回の治療費はそこまでではないですが、それが何頭も、毎日、積み重なるので気づけば多くの費用がかかっています。皆さまのご支援があるからこそ治療を続けてあげることができます。
今後も医療レベルの向上を目指していきますので、ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
令和6年5月も、たくさんのご支援ありがとうございました。
ご報告が大変遅くなりましたが、5月の動物たちの診療についてお知らせいたします。
動物病院は少し忙しかったです。
4月に保護された野生動物たち3頭はまだ入院生活が続いています。
交通事故で保護されたニホンカモシカも化膿してしまった肢の毎日の洗浄を継続中です。
入院中の3頭に加え、自力での排尿が難しくなってしまったヤギのメス”あんず”の治療や、アフリカゾウのメス”マオ”の炎症を起こしてしまった耳の治療、アカカンガルーのオス”秋田君”の膿瘍に対する治療等、毎日の治療が必要な個体がたくさんいて、日々経過に一喜一憂しながら治療を進めています。
今後も医療レベルの向上を目指していきますので、ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
令和6年4月も、たくさんのご支援ありがとうございました。
ご報告が大変遅くなりましたが、4月の動物たちの診療についてお知らせいたします。
4月にはたくさんの野生動物が保護されました。
まずは交通事故に遭ったニホンカモシカです。野生の動物たちはマダニなどの寄生虫をつけてきたり、どのような病原体を持っているかわからないので、お世話や治療をするにあたりこまめなゴム手袋の交換や長靴・手指の消毒が欠かせません。
交通事故の影響で右の前後肢を骨折しており、後肢は骨が飛び出てしまっていました。手術を行いましたが、感染を起こしてしまっているため、毎日の傷の消毒治療が欠かせません。傷の処置には多くのガーゼや包帯を必要とします。交通事故で内臓も傷ついてしまったようなので、そのための肝臓の薬や点滴も必要です。
またニホンリスの子どもが相次いで2頭も保護されました。1頭はめずらしいアルビノの二ホンリスでしたが、その個体は保護の原因となったケガの影響か鼻が詰まってしまうので毎日の注射治療や、必要に応じて酸素吸入を行っています。
このような動物たちの救護にあたれるのも皆さまのご支援のおかげです。
今後も医療レベルの向上を目指していきますので、ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
令和6年3月も、たくさんのご支援ありがとうございました。
ご報告が大変遅くなりましたが、3月の動物たちの診療についてお知らせいたします。
動物たちはここ1ヶ月ほどは比較的落ち着いて過ごしていましたが、継続で毎日の治療を行っている個体もいました。
アフリカゾウのメス“マオ”は先日の疝痛といって、おなかが痛くなってしまった時に薬を注射した耳の血管から炎症を起こしてしまったので、耳の治療をしつつ、人工授精に向けて体調を崩さないように整腸剤の投与を行いました。耳の治療に使うマヌカハニーは大変高価ですが、皆さまのご支援のおかげで治療を続けることができます。
アカカンガルーのオス“秋田君”はカンガルー病と呼ばれる顔が腫れてしまう病気の治療で先日歯を抜きましたが、まだ抗生剤の投与を継続して行っています。
これからも医療レベルの向上を目指していきますので、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
新しい動物病院の整備のために、参加費が動物病院の整備費用に使用される寄付型イベント「新動物病院建設応援ツアー」を開催しました。
10月6日(日)に「新動物病院建設応援ツアー」を開催しました。獣医師や動物病院スタッフが、日々の動物病院の目的や目指す医療体制、院内で療養中の動物などについて解説し、新動物病院の整備に向けた寄付を呼びかけました。
普段公開していない老朽化した動物病院
ZOOMOでは「人と動物と自然が共生する動物公園~人と動物が参加する新しい福祉の形~」をコンセプトに掲げ、園内での「動物・人の福祉」につながる事業の実践を目指して様々な取り組みを実践しています。
本イベントは、ZOOMOでの動物医療の現状や傷病野生鳥獣の保護などについて獣医師や動物病院スタッフが解説し、日々の動物病院の目的や目指す医療体制に関する理解を深めていただくとともに、園内中央への整備を目指している新動物病院をイベント参加費で応援していただくツアーとして開催しました。
開催にあたっては、園内非公開エリアにある動物病院を特別に公開して行われました。
動物公園ならではの診療の工夫
近づくことができない野生動物を大人しくさせるための吹き矢など普段見ることがない診療器具の紹介や、ねずみのように小さい動物からキリンやゾウのように大きな動物を展示している動物公園ならではの診療方法や動物の身体への負担を考えた工夫などについてクイズを交えながら説明しました。参加した子どもたちは、積極的に獣医師へ質問するなど、説明を食い入るように聞いていました。
診療室で診療器具がまとまって入っている往診道具について説明
療養中の動物の様子を見学
動物病院内で療養中のニホンイヌワシを見学し、24時間点滴が必要であるとの説明があり、必死に生きようとしている現場に立ち会いました。
また、保護され療養中の野生のニホンカモシカ、アルビノの白いニホンリスについても、保護された経緯などが説明され、交通事故のように人が関わって怪我を負ってしまった野生動物を保護する場合と、自然界のバランスを崩さないよう見守ったほうがよい場合があるとして、野生動物への関わり方の難しさも考えさせられるツアーとなりました。
施設内で療養中の野生のニホンカモシカを見学
新動物病院整備に向けた寄付の呼びかけ
盛岡市動物公園ZOOMOは、理念として掲げる「One World One Health(“人、動物、環境(生態系)の健康は相互に関連していてひとつである”という考え方)」を体現する方法として、老朽化の進んだ既存の動物病院の建替えを計画しており、その実現に向けて、盛岡市では、法人向けの企業版ふるさと納税、個人向けのクラウドファンディング型ふるさと納税などを実施しています。
動物病院の建替えの計画に関しては、ZOOMOの中心部への移転させることで、来園者が診察の様子などを見ることができる動物病院とする予定です。ZOOMOで飼育している動物たちはもちろん、地域の野生動物の保護や治療も行う予定です。
動物たちがこれまで以上に健康でよりよく暮らしていける動物病院を拠点とした動物園を目指すとともに、従来非公開であった野生動物の治療の様子などを見ることで、命と向き合う現場で生や死について考え、人と動物たちの関係を見つめ直すきっかけとなる場所を目指します。
動物たちにより良い獣医療を提供し、理念を体現する場所とするため、新しい動物病院建設の応援をお願いいたします。
・ 岩手県盛岡市 ふるさと納税特設サイト(個人の方向け)
・ 岩手県盛岡市 企業版ふるさと納税(企業向け)
2024年11月9日(土)と10日(日)に動物が暮らす森の公園~ZOOっと一緒に森づくり~
を開催します。
岩手県の森林面積は約118万ヘクタール。総土地面積の約77%を占めています。
北海道に次いで広い森林面積を有しており、全国森林面積の約4.7%を占めています。
盛岡市動物j公園ZOOMOも、全国的にも世界的にも稀有な環境である森林の中にある動物園です。
11月から3月はウインターシーズン営業に変わります。
ウインターシーズン(11月1日~3月31日) の営業時間は、 10:00~16:00(入園15:30まで)となります。
休園日は水曜日と木曜日となります。
ZOOMOBASEでは薪ストーブを稼働して皆様のホッとスポットになるよう準備してお待ちします。
※すべての動物をご覧いただくには2時間程かかりますので最終入園時間の1時間前を目途にご入園ください。
※ペットを同伴しての入園は出来ません。ただし補助犬は除きます。
※補助犬との入園をご希望の場合には、ZOOMO BASE内のZOOMO STATIONにお立ち寄りください。
公共バスの11月から3月の運行予定は以下の通りです。
基本土日祝日のみになりますが、ぜひ、公共交通を活用してご来園いただければと思います!
アフリカゾウのメス“マオ”の人工授精に取り組むこととなり準備を進め、2024年7月4日(木)に人工授精を実施いたしましたが、血液検査の結果、残念ながら妊娠には至りませんでしたので、下記の通りお知らせいたします。
2023年3月、盛岡市の事業として日本初のアフリカゾウの人工授精を行う為の協定を、盛岡市とZOOMOを運営する(株)もりおかパークマネジメントで締結し、6月にゾウの人工授精の第一人者であるドイツのDr. ヒルデブラントと事業を行う為の契約を締結しました。
マオの発情のタイミングと、輸入精子の準備、Dr. ヒルデブラントのスケジュールも整ったことから2024年7月4日(木)に1回目の人工授精を実施いたしました。
その後の血液検査の結果、妊娠した場合は妊娠に関わるホルモン値が高い状態で推移するのですが、今回はそのホルモン値が通常時の状態で推移しているのを確認したため、残念ながら妊娠には至りませんでした。Dr.ヒルデブラントと最大4回の人工授精を行うことで契約していますので、2回目の人工授精を1月上旬から中旬に予定しています。
〇盛岡市動物公園ZOOMOのアフリカゾウの飼育状況
当園では1991年に海外より野生個体を導入し、オスメス各1頭で飼育を開始した。2001年にメス“はなこ”が妊娠したが、死産、難産のため母子共に死亡した。2006年に新たなメス“マオ”を東京都多摩動物公園から導入し繁殖に取り組んだが妊娠には至らず、2018年にオス“たろう”が死亡しました。
〇ゾウの人工授精とDr. Hildebrandt
国内での実例はないが、海外では30年以上前からゾウの人工授精の試みが始まっています。1990年代前半までは全て失敗に終わっていたが、Dr. Hildebrandt(ドイツ,ライプニッツ研究所動物園野生生物研究センター) は2000年に人工授精による繁殖に成功し、その後、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、イスラエルで、50以上の妊娠例(アジアゾウとアフリカゾウの事例は約50%ずつ)の実績をもつ、ゾウの人工授精における第一人者です。
〇他の動物園との協力体制について
秋田市大森山動物園と仙台市八木山動物公園と共に東北3園アフリカゾウ繁殖プロジェクトに取り組んでいます。年2回の東北3園アフリカゾウ繁殖検討会議を開催(2月14日に第13回目の会議を実施)しています。またアフリカゾウ飼育園館とも密に連携し、マオの帰属先である東京都多摩動物公園と協力して事業を行い、人工授精当日は全国の動物園からも数園が視察に来園しました。
「動物が暮らす森の公園~ZOOっと一緒に森づくり~」を9/29に開催しました。
参加者限定で行ったイベントとなりましたが、事前に申し込みいただいた皆様には
林業の仕事を見て頂いたり、薪割体験、植樹などなど1日たっぷりZOOMOですごしていただきました。
このイベントを広く来園する皆様に体験したいただくため、11/9と11/10に行います。
詳細少しずつお知らせします。


















