〜お客様と護るZOOMOの生物多様性〜
園内では数年前からオオハンゴンソウが繁茂し猛威を振るっています。
オオハンゴンソウは北米原産のキク科の多年草です。草丈は50センチから3メートルになり、7月から10月ごろにかけては、鮮やかな黄色い花をつけとても目立ちます。
日本へは明治中期に観賞用として持ち込まれたといわれていますが、現在は野生化し、盛岡市内でも道端で見かけられ岩山周辺でも広がっています。
オオハンゴンソウは地下茎からほかの植物の成長を妨げる化学物質などを出すなど、とても繁殖力が強く、日本の生態系に重大な影響を及ぼす恐れのある植物として外来生物法により「特定外来生物」に指定され、栽培、運搬、販売、野外への放出などが禁止されています。
オオハンゴンソウの駆除は根から引き抜き、天日にさらして枯らし、その後燃えるゴミとして処理します。根が少しでも残っていると再生し、また種は数年間発芽しないままでも生き残り、条件が合うと発芽します。そのため、駆除と根絶には非常に時間がかかり、5~10年と息の長い取り組みが必要です。
ZOOMOの園内では、ビクトリアエリアレストハウス横のNATURELOOP内や、キリン展示場奥のスタッフ専用エリアなどで繁茂している他、動物公園駐車場の法面にもオオハンゴンソウが広がってしまっています。
6/1(土)に実施した「オオハンゴンソウを駆除し隊」では、里山エリアの植樹帯と、ビクトリアエリアレストハウス横で駆除作業を行いました。駆除したオオハンゴンソウは枯れるのを待って適切に処理します。(オオハンゴンソウは生きたままの運搬や野外への放出が禁止されています)
今後も盛岡市動物公園ZOOMOでは専門家の協力のもとオオハンゴンソウの駆除を行い園内の多様な植物を守る取り組みを続けていきます。
オオハンゴンソウを駆除し隊は参加型イベントとして実施します。開催時はHPや公式SNSにて募集します!
環境パートナーシップいわて 渋谷晃太朗センター長による解説