お知らせ

2023.12.22
おしらせ

動物医療費のご支援についてのご報告とお礼(令和5年10月)

報告が大変遅くなっておりますが、10月の動物医療費についてまとめましたのでご報告いたします。

10月も引き続きたくさんのご支援ありがとうございました。10月の診療はポニーのメス“モモ”の右眼の出血の治療や、トウホクノウサギのメス“れんげ”の後肢麻痺の治療などが継続して行われました。

ポニーの“モモ”の右眼の出血は、恐らく仲間の“キラ”との小競り合いが原因と思われます。たまたま蹴りが眼に当たってしまったのだと思いますが、発見当初は眼の表面には大きな傷はなく、内部に出血が見られました。炎症と出血の治療を継続してもなかなか回復せず涙が出ていたので、その後、馬の専門の先生たちに診てもらいました。眼圧や内部を確認する検査などを行いましたが異常はなく、どうやら気にして目を擦ってしまうことが原因で、角膜に薄く傷が出来ていたようです。擦ることを止めないと繰り返してしまうので“モモ”専用の眼帯を作製しました。眼帯はお椀やカゴや服などを“モモ”の顔の形にうまく合わせて作製し、その効果もあって少ずつ傷は良くなりました。今では出血の跡もなくなり、1ヵ月ちょっとかかった治療もようやく終了しました。長い間目薬などの治療を頑張った“モモ”ですが、目薬の際は眼をぎゅっと瞑って抵抗(我慢)していました。本当にお利口で助かりました。

9月の末にトウホクノウサギの“れんげ”が残念ながら捕獲の際に胸部脊椎を痛めてしまいました。レントゲンを確認すると背骨には明らかな骨折はないのですが、症状から神経を損傷してると思われました。麻痺している後肢は動かすことは出来るので、すぐに治療を開始しました。10月に入り後肢の機能回復のためにリハビリを継続しています。リハビリでは筋肉のマッサージから関節運動、歩行補助などを行いますが、ノウサギの特性上、触る事自体が大きなリスクやストレスになるため、通常リハビリは困難です。幸い“れんげ”は人にある程度馴れているため処置やリハビリを行うことができています。今後は“れんげ”の体調や経過をみながら治療方針を決めていきますが、再発防止にも努めていきます。

今後も動物たちの診療についてご報告いたします。また、これからも医療レベルの向上を目指していきますので、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

令和5年10月 動物医療費のご支援についてのご報告とお礼