お知らせ

2023.07.29
おしらせ

動物医療費のご支援についてのご報告とお礼(令和5年6月)

6月もたくさんのご支援をいただきありがとうございました。令和5年6月の診療についてご報告いたします。6月は大きな診療はありませんでしたが、日々治療を継続している動物たちはたくさんいます。今月は6月に行った動物たちの治療をいくつか紹介したいと思います。

★トウホクノウサギのメス“№235”…右眼の角膜に深い傷を負ってしまい、1週間に1度程度麻酔をかけて傷を洗浄しています。眼に絆創膏が出来ない代わりに、傷を保護する目的で一時的に瞼を縫合する治療を行いました。併せて皮膚の細菌感染もあり、膿瘍の摘出手術や傷の洗浄を行っています。少しずつですが回復に向かっています。

★アカカンガルーのオス“秋田”…左眼周囲が腫れてしまい、麻酔をかけて検査と治療を行いました。原因はカンガルー病(カンガルーでよく起こる、ある種の細菌感染症を通称カンガルー病と呼びます)と思われます。レントゲンでは骨の異常はなく一安心ですが、今後しばらくは抗生剤の治療を続けます。

★ピューマのオス“タフ”…勢いよく肉を食べたあとにたまに吐出(食べてすぐ吐き出す)することがありました。元気も食欲もありますが、食道や胃の不調の可能性もあり投薬を開始しました。投薬を開始したところ、吐出は治まっています。

★カナダカワウソのメス“カエデ”…ほとんど病気知らずの“カエデ”ですが、一時期後肢の動きが少し悪くなり治療をしました。すぐに回復しましたが、人と同じように動物も年齢と共に病気が増えるので注意が必要です。関節炎や椎間板ヘルニアなどのリスクもあり、予防的にグルコサミンを飲ませることにしました。

ご紹介したのは日々の動物たちの治療の一部ですが、またご報告したいと思います。今後もみなさんからのご支援を動物たちに還元できるよう、医療レベルの向上を目指していきます。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

↓令和5年6月の動物医療費のご支援額や使途についてご報告します。

動物医療費のご支援についてのご報告とお礼(R5.6)