2023年7月3日より起立できない状況が続いている、ウシのメス“うーたん”について、これまでの経過や現在の体調についてご報告いたします。
“うーたんは”現在16才となり、ここ数年は年齢と共に四肢の筋力の衰えや、過去の関節炎の影響による関節腫脹や変形が見られるようになりました。さらに最近では、関節の動きが悪くなり、日々のケアを強化したり、ヒアルロン酸を注射したりして現状を維持している状況が続いていました。
このような経過から、7月3日に起立できなくなった原因は、四肢の機能的な問題だと推測しています。また、7月4日に行った血液検査では筋肉や骨を痛めていることを示す数値は上がっていたものの、起立不能の原因になるような大きな異常はありませんでした。しかし、これまで、腰部を吊り上げ何度か起立を促しましたが、補助をしても立つことは出来ませんでした。
7月12日には“うーたん”の環境改善と現状の確認のため、人力で寝室を移動させました。四肢の痛みはないと思われ、立とうとする意欲も時折見せますが、現状で起立は見込めない状況になっています。痛みの原因になり得る褥瘡（床ずれ）は少しありますが、毎日の洗浄やケアで悪化を防ぐことが出来ています。
現在は、医療的には衰弱を防ぐための皮下補液と褥瘡の治療を行っていますが、“うーたん”のために出来る限りのケアを行いながら、今後の方針については検討を重ねていく予定です。
2023年7月14日
盛岡市動物公園ZOOMO
職員一同
