3月19日に園内で死亡していた野鳥のハシブトガラス1羽から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されました。これまでの経緯と園内での対策について以下にご報告いたします。
現在までのところ、盛岡市動物公園内で飼育している鳥類の健康状態に異常は見られませんが、飼育鳥への感染拡大を防止するため、これまで日常的に行ってきた感染防止対策に加え、異常の監視と防疫措置の強化を行っております。
リニューアルオープンを4月20日に控え、ご来園を楽しみにしていただいている皆様にはご心配をおかけし、不安に感じることと思います。盛岡市動物公園ZOOMOでは職員一丸となり、これまで以上に感染対策を徹底し、皆様を迎える準備を進めておりますので、ご理解ご安心くださいますようお願いいたします。
なお、高病原性鳥インフルエンザは、感染鳥への濃密な接触がなければ人へは感染しないと考えられていますので、園内の野鳥からウイルス確認がありましても、通常の入園や園内の散策が感染に結びつくことはございませんので、安心してご来園くださいますようお願いいたします。
【経緯】
3月19日 夕方、園内の林の中で死亡したハシブトガラスを発見。鳥インフルエンザ簡易検査で陽性
反応を示す。発見地点の周囲の清浄化、周囲への立入禁止の措置。回収地点から半径10
㎞圏内を野鳥監視重点区域に指定(環境省)
3月20日 遺伝子検査のためのサンプル採取。園内の感染防止対策の強化、飼育鳥の異常の監視
3月28日 遺伝子検査の結果、高病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)と判明
4月16日 野鳥監視重点区域解除の見込み(発生翌日から28日目)
【感染防止対策】
盛岡市動物公園では例年、高病原性鳥インフルエンザが発生する11月を目安に、飼育鳥類の屋内収容と野鳥やネズミ侵入防止対策、足裏2重消毒、園内へ出入りする車両の消毒など、基本的な感染防止対策を行っています。昨年は9月末に国内発生していることを受け、10月頃から現在まで対策を継続しています。これらの日常的な対策を更に強化し、飼育鳥への感染防止に努めています。
盛岡市動物公園ZOOMO
園長 辻本恒徳
2023年3月28日