お知らせ

2022.07.07
おしらせ

動物医療費のご支援についてのご報告とお礼(令和4年5月)

たくさんのご支援をいただき、ありがとうございました。令和4年5月の動物医療費のご支援額や使途についてまとめましたので、ご報告します。

5月は全身がまだらに脱毛してしまったアカカンガルー“43番”(オス)の麻酔下検査から始まりました。脱毛は皮膚病だけでなく、内臓疾患やホルモン異常でも見られることがあるため、血液検査と採取した皮膚の病理組織検査を行いました。結果は大きな異常はなく、その後全身が新たな毛で覆われるまでに回復しています。寝ているカンガルーに薬用シャンプーをしたのは初めての経験でした…。

アカカンガルーに続いて、裂傷を負ってしまったキンケイの“31番”(メス)の縫合処置をすることになりました。捕獲した際に偶然腹部にしこりがあることが分かり、一緒に手術することができました。病理組織検査の結果は「脂肪腫」で、幸い良性の腫瘍でした。傷は治癒し元気にしています。

また、繁殖シーズンの終了したイヌワシの“翁”(オス)と“空”(メス)の健康診断を行いました。健康診断では、体重測定と栄養状態の確認、血液検査、鼻と口腔内チェック、ハジラミチェック、脚裏のチェックなどなど…を行います。“翁”は慢性的に鼻炎があり、過去に頸部腫瘤を摘出する手術もしているため、それ以降はイヌワシ全羽の健康診断を定期的に行うようにしています。

5月も終わるころ、今後はアフリカゾウの“マオ”(メス)が腹痛を起こし、この先6月半ばにかけて治療に追われます…。続きは次回ご報告します。

このように毎月の診療は続きますが、動物たちの検査や治療のための機器や薬剤の一部は皆さんのご支援で購入させていただいており、心から感謝申し上げます。今後も皆さんからの応援やご支援が動物たちに届くよう、診療を続けていきます。

動物医療費のご支援についてのご報告とお礼(R4.5)